暗号資産(仮想通貨)ウォレット関連

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのおすすめ企業・サービス一覧

暗号資産(仮想通貨)ウォレットに関連するサービスを掲載しています。

TORMOは「ワンリンク」で既存サービスにもすぐに追加できる、かんたんで使いやすいブロックチェーンソリューションです。また、簡単なだけでなく、すべての機能がパスキー※1(生体認証など)により実行できるため新しいパスワードなどは必要なくご利用いただけます。

TORMOはNFTの受け取りなどに機能が限定されないため、後にユーザーにウォレットの切り替えなどのアナウンスをすることを検討する必要がありません。そのほか、キャッシュレス支払いによるNFT購入やNFT Mint、認証や償還など様々な機能にもワンリンクで対応しています。

※1 パスキーとは、普段から利用するスマホやPCなどのデバイスをロックする際に利用している鍵を認証に活用する仕組み

  • 提供会社:株式会社PBADAO

pokkeは、NFCハードウェアウォレットです。ハードウェアウォレットとして国内で最も利用されており、NFCを内蔵した商品をタッチすることで機能するため、幅広い世代に扱いやすく安心してご利用いただけるハードウェアウォレットとなっております。pokkeは、ウォレットとしての展開だけでなくNFTのMintやBurn、Burn&Mintなどを実行することが難しい操作なく実行することができます。

導入パートナー:東急株式会社、NTTデータ、山梨県庁、株式会社ビームス、株式会社MIXI etc...

  • 提供会社:株式会社PBADAO

MOUNTAINは、Web3アプリケーションを簡単に構築できるAPI、スマートコントラクト、それらをノーコードで操作可能なDashboardを提供し、企業やブランドのWeb3事業開発をサポートします。

  • 提供会社:株式会社Kyuzan

企業向けのウォレット機能を備えたWeb3ビジネス・ソフトウェア(SaaS)。企業がWeb3領域で事業を行うにあたって秘密鍵を保有する場合に、セキュリティや内部統制を考慮した秘密鍵管理ができる機能を提供。その他、Web3領域の事業で必要な暗号資産の保有やNFT発行、スマートコントラクト開発などを安全かつ効率的に行える機能を提供し、NFT/Web3領域への事業参入をサポート。スタートアップから大手上場企業まで60社以上の導入実績がある。

  • 提供会社:double jump.tokyo株式会社

そもそも暗号資産(仮想通貨)ウォレットとは?仕組みを解説

暗号資産(仮想通貨)ウォレットとは

暗号資産(仮想通貨)ウォレットは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)を安全に保存・管理し、送受信するためのツールです。

暗号資産(仮想通貨)ウォレットの仕組み

暗号資産(仮想通貨)ウォレットは、公開鍵と秘密鍵の二つの鍵によって機能します。この二つの機能が組み合わさることでブロックチェーン上の取引の安全性が担保されています。

公開鍵はウォレットアドレスとも呼ばれ、送金先を特定するための口座番号のようなもので、誰に共有しても問題ありませんが、秘密鍵は慎重に取り扱う必要があります。秘密鍵はウォレットの所有者だけが知るべきパスワードのようなもので、資産にアクセスするために使われます。そのため、誰かがあなたの秘密鍵を手に入れた場合、あなたの資産を自由に移動したり使ったりできてしまいます。

そのため、秘密鍵はオフラインで安全な場所に保管し、二要素認証(2FA)やマルチシグなどのセキュリティ対策を利用することが推奨されます。

ホットウォレットとコールドウォレット

暗号資産(仮想通貨)ウォレットはインターネットに接続されているか否かによって二つに分類されます。一つは「ホットウォレット」であり、もう一つが「コールドウォレット」です。

ホットウォレットとは、オンラインで暗号資産(仮想通貨)を管理するウォレットのことです。「ホットストレージ」と呼ばれることもあります。

ブラウザの拡張機能やスマートフォンアプリとして使える暗号資産(仮想通貨)ウォレットは、基本的にはオンラインで使うものであるためホットウォレットに該当します。

ホットウォレットは常時インターネットに接続されているため、いつでも手軽に暗号資産(仮想通貨)の取引を行うことができ、利便性が高いですが、その代わりに不正アクセスの標的になることも多く、別途セキュリティ対策が必要になります。

他方でコールドウォレットは暗号資産(仮想通貨)をオフラインで管理します。「コールドストレージ」と呼ばれることもあります。コールドウォレットはUSBデバイス型やカード型などいくつかのタイプが存在しますが、基本的にはどれも必要なときにしかインターネットに接続しません。

コールドウォレットはインターネットから切り離されているため、ホットウォレットと比べるとセキュリティは高いですが、利便性は低下します。またデバイス自体を紛失してしまうと復旧は非常に難しいです。

取引所の場合は、一定額を上回る分の暗号資産(仮想通貨)はコールドウォレットで管理されています。また、複数の秘密鍵が揃わないと操作できないようにしたりと、様々な方法でセキュリティ対策を行っています。

セルフカストディウォレットとカストディウォレット

暗号資産(仮想通貨)ウォレットには、コールドウォレットとホットウォレットという分類以外にも、「誰が秘密鍵を管理するか」という点に着目した分類があります。それが「セルフカストディウォレット」と「カストディウォレット」です。

カストディウォレットとは、取引所などの第三者がユーザーの秘密鍵を管理するタイプの暗号資産(仮想通貨)ウォレットを指します。これに対して、セルフカストディウォレットはユーザーが自身の秘密鍵を管理するタイプの暗号資産(仮想通貨)ウォレットです。

セルフカストディウォレットの利点は、取引所のハッキングなどのリスクから資産を守ることができる点にあります。一方で、ユーザーはセキュリティの全責任を負うことになるため、秘密鍵の管理やバックアップを適切に行う必要があります。カストディウォレットは秘密鍵の管理が楽になる分、様々なセキュリティリスクを第三者に依存することになります。

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのセキュリティを高めるには?

暗号資産(仮想通貨)ウォレットのセキュリティを高めるためには、強力なパスワードの使用はもちろんのこと、二要素認証(2FA)の設定、ソフトウェアとファームウェアのアップデート、セキュアなバックアップの作成など、様々な方法が必要になります。

怪しいアプリケーションやDMに注意することも重要です。近年の暗号資産(仮想通貨)ウォレットには、トランザクションを送る前にスマートコントラクトを検証する機能が実装されていることも多いです。暗号資産(仮想通貨)ウォレットを選ぶ際にはどのようなセキュリティ機能がついているかをチェックするといいでしょう。

マルチシグウォレット・MPCウォレットとは?

企業が暗号資産(仮想通貨)ウォレットを利用する際には「マルチシグウォレット」もしくは「MPC」という仕組みを用いたものを利用することをおすすめします。 これらは取引を承認する際に複数の承認者を必要とするようにすることでセキュリティを一層強化する仕組みです。

マルチシグウォレットは、特定のトランザクションが実行される前に、複数の秘密鍵による承認を必要とするセキュリティ機能を提供するウォレットです。最も簡単な方式は「2つの秘密鍵で承認する」方式で、これをアレンジして「n個の秘密鍵のうちm個の承認があれば取引を実行する」というような運用をすることもできます。

MPC(Multi-Party Computation)ウォレットは、秘密鍵の文字列を複数に分割して、それぞれに違う人やアカウントが保持し、トランザクションを承認するためには複数の人が協力する必要があるような仕組みを持ったウォレットです。

マルチシグウォレットは秘密鍵自体には変更を加えずにそのまま利用するため、承認者のうちの誰かの秘密鍵が盗難された場合、その承認者になりすまして不正な取引が実行されるリスクが残ります。

またブロックチェーン上の取引は基本的にすべて公開されます。マルチシグ実行時に、どのアドレスがその取引に署名を行ったかも第三者に開示されるため、不正者に誰が秘密鍵をもっているかについてのヒントを与えることにもなります。

他方、MPCは秘密鍵自体を分割する仕組みです。マルチシグウォレットと比べるとセキュリティの面でもプライバシーの面でも安心です。

さらに分割後のデータを使って計算した結果を平均して教え合うことで結果の正しさを検証する「加法的秘密分散法」などのより高度な検証方法を用いることで、データそれ自体を教え合わなくても全員が正しいデータを保持している、ということを証明し、より安全に取引できます。

MPCはマルチシグウォレットと比べると選択肢があまりなく、またブロックチェーンにネイティブな仕組みではないため実装も事業者ごとに異なるといった点から、導入のハードルは少し高いですが、個人よりも大きな額の資産を保有する企業であれば導入するメリットは大きいでしょう。

暗号資産(仮想通貨)ウォレットを開発するためには?作り方や費用を解説

暗号資産(仮想通貨)ウォレットの作り方は?

暗号資産(仮想通貨)ウォレットを自分で開発することはあまり一般的ではありません。単純に暗号資産(仮想通貨)を管理したいだけであれば、MetaMaskなどのセルフカストディウォレットをブラウザやスマートフォンにインストールして、ガイドに従って適切に秘密鍵を管理すれば問題ありません。

一方で、高度なセキュリティ機能や利便性を求める場合には、そのような機能を備えた暗号資産(仮想通貨)ウォレットを作成するためのSDK(開発ツールキット)を利用したり、既存の暗号資産(仮想通貨)ウォレットを組み合わせたりする必要があります。

SDKを利用してウォレットを作るには高度なエンジニアリングの知識が必要になるため、社内のエンジニアに依頼するか、開発会社等に外部委託することをおすすめします。

独自にコールドウォレットとホットウォレットを組み合わせたり、マルチシグウォレットを利用したりする場合も、達成したい目的に対してどのようなアプローチが適切か検討するために、高度なエンジニアリングの知識が必要になります。保守・運用にもコストがかかるため、専門家へ依頼することをおすすめします。

暗号資産(仮想通貨)ウォレットの費用は?

MetaMaskなどの個人向けのセルフカストディウォレットについては、基本的には無料で利用することができます。一方で、企業が必要とするよりセキュアな暗号資産(仮想通貨)ウォレットについては、利用料金として別途費用がかかることが多いです。ウォレットの種類や必要となるアドレスの数によって費用は変動するため、一度問い合わせてみることをおすすめします。